海辺より。

日々の事を色々と綴ります

読了

宮部みゆきさんの「レベル7」を読了後、「魔術はささやく」も続けて読了しました。レベル7に関してはかなりの長編で実際この厚みを見たときに果たして読み終える事が出来るだろうか…と思った程。ですが無事に読了。以前の私からは考えられないですね笑
人生の中であまり小説に触れてこなかった時期もありますので長編を読む自信というものが正直ありませんでした。ですがこの作品はとても読みやすく、更に展開が気になってしょうがない、読み手を飽きさせない、そんな魅力が沢山つまったものでした。構成というのでしょうか、人物視点の切り替えだとかが本当に上手だなと。終盤は特に読むのをやめられなかった。どの作品にも言えるかもしれませんが、序盤のフラグが終盤にかけて解き明かされていくあたりが凄く好きで面白い。「あぁ、あのシーンはこういう事だったのか」「あの人物が実は…」等、大体がそういうパターンで構成されているのものかもしれませんがその部分が単純に引き込まれて好きです。後は、情景や心情、そういうものが自然と想像出来る、という点も読みやすいのかな?とも思います。SF・ファンタジー系など現実世界ではない世界観の物語も想像を掻き立てられますますが、ありふれた現実世界の物語も身近な分スッと入ってきます。「物語そのものを楽しもう」という気持ちで小説に向き合うようにします。ゲームでもそうです。その世界に溶け込んで楽しむという事が大事なのかなと。

今は「龍は眠る」を読み始めています。冒頭でいかに読者を引き込むか、は基本的な事かもしれませんが、はい、この作品もまんまと引き込まれてしまいました。読了の日は近いか…?!

宮部さんの作品は他には「火車」、時代小説の「あんじゅう」「おそろし」も過去に読了しました。時代小説というジャンルも宮部さんが初めてかもしれません。時代物も面白いですね。